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結婚生活に満足できない理由とは?

高級なマンションの外観

恋人の関係性のときには、互いに不満に思うことは目立たなかったのに、いざ結婚生活を開始してみると相手のアラが目に付くようになるのは致し方ない側面があります。誰しも結婚生活には理想を抱くものですが、いざ現実に直面すると不満が鬱積し、最悪の場合には短期間で破綻して離婚の憂き目に遭遇する事例も少なくありません。
結婚を決意するまでの熱い恋愛感情をもっている男女が、それぞれに理想像を抱いているとはいえ、どうして結婚生活に満足できなくなるような事態に遭遇することになってしまうのでしょうか。最悪の場合は離婚にまで発展してしまうリスクのある、感情のすれ違いの原因について検討してみましょう。

そもそも恋人同士の関係性では、恋愛感情という非日常的な心理状態にあります。冷静な目で見れば何か違和感を覚えるようなポイントも好意的に解釈しがちです。ところが夫婦となり結婚生活が始まると、そこでは現実の生活が待っています。恋人関係の間では、目にすることのないような状況に遭遇するのはむしろ当然のこと。そんな生活のなかでは恋人関係のときとは異なる、自分にとっては不愉快なクセや、賛同できない考え方を抱いていることが露見することがあります。ある瞬間に好意的に解釈していた事態の真相が明らかになり、悪いギャップを覚えてしまって、相手への見方にコペルニクス的転回が発生してもなんら不思議はありません。

また夫婦という共同生活を送る以上、独身時代のように金銭を自分の裁量で消費することは難しくなります。金銭を自分の趣味などに自由に使えれば、ストレスの発散一つで案外簡単に済みそうですが、自由に消費できる金銭は夫婦互いに限られているのです。自由な消費生活を謳歌できた独身時代の生活と現実のギャップが、結婚生活への不満につながっている場合もあるようです。

また、結婚後に子供が生まれると、生活はさらなる別のステージに移ります。子供が乳幼児期の間は、生活時間の多くが子供の世話に忙殺されることになるのはどの家庭でも同じです。日本の家庭では母親が子育ての主要な担い手になっているので、家事も含めて母親、つまり妻の負担は相当なものになり、精神的にも余裕がなくなります。他方で父親、つまり夫は、育児に協力的なスタンスの男性も増えてはいるものの、まだまだ子育てにおいては従たる地位にとどまります。そのため感情の行き違いが生じやすくなり、結婚生活への満足度が低下する傾向がみられるわけです。

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