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子育てするなら二世帯住宅がおすすめ

戦後の経済成長の結果、核家族化が進行し世帯員数は減少の一途を辿っています。少子高齢化は世帯員数減少の原因であり結果の側面がありますが、最近では多世代にわたる家族が同居するスタイルに注目が集まっています。なかでも特に目立っているのが二世帯住宅です。二世帯住宅とは親世帯と、その子供世帯が同居して生活を送るというものです。戦後一貫して世帯員数が減少した傾向からすると逆方向を指向するものですが、今二世帯住宅に注目が集まることになったのにはどのような理由が想定されるのでしょうか。

まず考えられるのは、共働き世帯が増加し、主流になりつつあることです。昭和からバブル崩壊以前の時代には、父親が働きに出て家計を支える一方で、母親は妻として母として、家事を専業に子育ても中心になって取り仕切るスタイルが一般的でした。母親は子育てに専従できるので、サポートしてもらう必要性が低かったといえます。もちろん子育てに忙殺される方が数多くいらっしゃいますが、少なくとも日中に子供の世話に従事できる一方の親が在宅することが期待できたわけです。

ところがバブルが崩壊し、給与の増加も見込めなくなった現代にあっては、母親もまた共働きとして家計を支えることの必要性が非常に高くなってきました。そうすると、日中の子供の世話は保育所などに依頼する必要がでてきます。このようなときでも二世帯住宅なら、同居している親に子供の面倒を見てもらえることができるので、大きなメリットです。地域によっては保育所の空きを見つけるのも容易でないことも多く、安心してわが子の面倒を依頼できる親が身近にいることのメリットは大きく、おすすめポイントの一つです。子供が急に発熱したときの看病なども軽症ならお願いすることも可能でしょう。また二世帯住宅の場合は、親に一部の資金援助を見込めることもおすすめする点といえます。

他方で二世帯住宅にはデメリットも存在しています。まず世代も価値観も異なる世代との同居は、心理的負担が発生しがちです。嫁姑問題が持ち上がり、互いの心理的負担やストレスが相当なレベルになり、快適な同居生活の夢が破綻することも。また親が病気などで倒れたときの看病を誰がするのかも問題になります。施設への入所が厳格になりつつある昨今では、自宅で看病、療養に努めることになる可能性は決して低くありません。快適な二世帯住宅を成功するには、デメリットも踏まえて慎重な判断が求められるといえます。

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