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オール電化の家は便利?デメリットはない?

東日本大震災以降、再生可能エネルギーの電力供給比率を高める施策が進められたことで、太陽光発電の普及が急速に進みました。太陽光発電は発電用パネルを屋根の上などに設置して発電し、変圧器などを利用して家庭内での使用電力に充当し、余剰電気は電力会社に販売するというものです。太陽光発電のメリットは、自宅に発電設備を設置できるので、電力の自給が可能になり電気代を削減でき、場合によっては売電による収益も見込めるというものです。太陽光発電では発電量によっては電気代を節約するばかりか、家庭で消費するエネルギーの大部分を賄えることも可能なので、メリットを最大化してオール電化システムを導入する家庭もかなり多くなりました。

オール電化住宅では調理器具をガスに代替してIHクッキングヒーターを設置し、お湯を沸かす機能を実装した給湯器や床暖房など複数の高熱システムのエネルギー源を電力に求めているのが特徴です。
オール電化住宅のメリットはそれぞれに活用される機能のスペックに集約されます。つまりIHクッキングヒーターでは火を使用することなく、強い熱量を確保することができるので安全に調理することが可能になります。ガスコンロを使用した場合の、揚げ油の発火事故のリスクや、ガス漏れによる爆発事故やガス中毒のリスクなどはすべて回避することができます。また床暖房や給湯機能のために必要なお湯を沸かすための電力は、費用の安い夜間の時間帯の電気を利用するので、電気代を節約することが可能です。太陽光発電による自給する電気量も合わせれば、相当の電気代のカットや省エネを実践することができるのです。

ただしオール電化住宅にはデメリットがあるのも事実です。まずオール電化住宅にするには、初期投資として相応の金額が必要になる点です。まとまった初期投資をしても投下した資本を回収するためにはそれなりの時間がかかる可能性もあります。
また当然のことですが、オール電化住宅では、蓄電池を併設していない限り夜間などに停電が発生すると機能喪失状態に陥ってしまいます。オール電化住宅で停電時のデメリットを回避するには燃料電池をあわせて導入することが想定されますが、初期投資がさらに嵩むことになるのです。
オール電化住宅は、IHクッキングヒーターによる安全な調理や簡単に制御できる給湯機能や暖房機能など、利便性の高さがメリットですが、電気にすべての熱源を頼ることのデメリットも想定する必要があります。

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