人生50年と言われたのも今は昔の話で、現在では人生100年時代が現実のものになりつつあります。改めて人生の意義を確認してみると、生まれてから死をもって事切れる瞬間までのすべての営み、と規定することができるでしょう。どのような生涯を送るのかは人それぞれですが、当然のことながら生き方をどのように選択するかが重要になってきます。
後悔のない生き方を選ぶには、生活の場を誰と共に過ごすのかが具体的に解決するべき問題といえます。それはどのようなライフスタイルを選びとるかに、集約することができるでしょう。ライフスタイルとは、家族を含めた日常生活の暮らしのありようのさまざまなスタイルのことを指しています。ライフスタイルを構成するのは普段の暮らしはもちろんのことですが、自身の健康やそれにまつわるお金の悩み、家族の健康やそれにまつわるお金などの問題を含みます。
人生は常に順風満帆に進むとは限らない以上、お金や健康については常に悩みに直面する可能性を秘めているといえます。人生が長くなればなるほど、将来にわたる不安な要素は増えてくるもので、それがストレスの原因になっていることもあります。さらには職場での人間関係や家族内や親族間での人間関係などで、ストレスに直面するものです。さまざまなストレス要因が想定されますが、最終的には身体や精神の安定を崩すことになるのです。
従って、より良い生き方を実践するには、快適な生活を実現することが重要といえます。快適な生活を送る場の中心に位置しているのは、家です。家で暮らしを送るには賃貸で居住するスタイルもあれば、購入して自己所有物件に居住するスタイルもあります。さらに購入、賃貸といった選択肢とは別次元で、戸建て住宅にするかマンションなどの集合住宅にするのか、といった住まいの形状によっても大きく異なってきます。
一般的には終の棲家という言葉にあらわされているように、従来は人生の終わりまで同じ家で暮らすスタイルが一般的でした。ところが最近では、人生の折り目で家を変えるライフスタイルを選択する方も増加しています。具体的な事例では、余生を自然豊かな故郷で過ごすために転居したり、反対にセカンドライフこそ利便性の高い都市部での生活を希望して、持ち家を処分して都市部の高齢者向け賃貸マンションに居住したりする方もいます。
人生を後悔しないように快適な生き方を実践するには、これという回答はなく、自分や家族も含めて納得できるスタイルを探すほかないようにみえます。